【テニス ストロークの新しい基礎⑤】二度引き生活からの脱出にはまずちゃんと『ひらく』準備をすること!コントロール爆上げのインパクトの練習も!
最近の私はスイングを「ひらく」と「とじる(しめる)」で説明するブームがやってきていて、いまの頭の中だとそれで説明したほうが簡単だし正しいと思い込んでいるので、そこに当てはめてみるようなクセが付き始めてます(笑)。
細かくみていけば手首を背屈するんだとかスイング中にはプロネーションが起きているんだとか、その時に腰が回転するとか足を蹴り出すとか…スイングなんて始まって1秒かそこらでフィニッシュするような動作に、要求されていることが多くありすぎて説明が大変なんですね。
ああでもないこうでもないと動作を分析して分解してもう一度組みなおして、みたいな作業をやってきた私としては、関連した動きが動作のつながりになってくるので、できる人にとっては説明しないほうが余計なイメージを持たせないで済むだろうなと思ってそうなってきています。
要するに自然にできることはわざわざ言っても意味がないし、頭で理解しても体ができるようになるには時間がかかるだろうし、というようなことでなるべくシンプルに指導方法を整理してきているわけでして。
ひらく、とはエネルギーをためて準備すること、といったんイメージしましょう。
閉じる、とはそのエネルギーを打点に閉じ込めて使う(表現がおかしいかも…集めて使う、かな)ようなものだと思えばいいんじゃないかと思います。
関節の動く方向にも、接合部部なのでクセが必ずあり、歯車がかんだようなうまく伝達できる形と、そうでない形とが出てきますが、これこそ説明しづらいものなので、実際にボールを打って調整していくものですね。良いと悪いが混在するような結果だったら、良い時の感覚を再現するための約束をプレーヤー本人が持つべきです。それを「コツをつかむ」っていうと思います。
さて今回は、腕をひらいて(胸の前を広く開けて)準備して、それがスイングの通り道でもあり、運動エネルギーの通り道にもなり、インパクトに向けて手首(ラケットフェース)をひらいていくのは真ん中に当てる感覚を鋭くするためでもあり、吹っ飛ばしてしまわないようにパワーの制御をすることにもなり、インパクトで打球方向に振り抜かないようにベクトルをずらすことは回転をかけることにもなり、また動作をスムースに完結させて次の動作につなげるためでもあります。
要するに上手な人がやっていることってとても理にかなっていて効率的なんですね。だから真似っこでできることは真似するだけでもうまくいく。その中にコツを見出せればその人は上達するんだと思います。
今回のボールコントロールに圧倒的な感覚の出る練習があるんですが、それもコツをつかんだ人の勝ち。できるようになるまでやるか、できる感覚ができる人と同じかどうかを自己評価できるかどうか、その辺が分かれ道になるかと思います。
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