【テニス サーブ研究会】サーブの打点をあげるには?よく言われる、横向きとかの根拠は?
ボールを飛ばすための動作っていうのは腕の機能で、加速させる運動があるわけです。フォアハンドストロークにも、バックハンドストロークにも、それぞれあって、オーバーヘッド系のショットにもあるわけで、
最も象徴的なのは前腕の動きです。前腕にある2本の骨って、平行に並んだり、交差したりします。
小指側・・・尺骨のほうを基準に人差し指側(橈骨)の骨が追い越していくような動きでモノを放り投げます。その役割を逆の動きにすると、飛ばなくなります。
この動画では、手首を打点の形に固定して腕を伸ばしっぱなしにして振ってみて、という部分がありますが、その動きがすごく重い。
動作中に楽になるために、いちど腕をたたみ、回転半径を小さくし、ひねって引き出しやすい力の方向に整え、伸ばしながら戻してトルクを回復(増幅)します。急激にラケットヘッドが加速しボールを叩くわけなんですが、
手にボールを持って投げるような動作よりも、ラケットの長さと面の向きになる部分と、ネットの高さを超えてサービスラインの内側に落とさなければならないという条件を満たす打ち方が、横向きでグリップ薄く、なんです。
サーブの打ち方自体はけっこう昔から完成されていて、ストロークや、リターンなどここ2~30年の間に大きく進化した打法とちがい、それ以前からあまり進化はしていません。動きに特徴のある選手がいたり、ラケットの進化に合わせてタッチが良い選手が多くなったりしているだけなんじゃないかと思っています。
テニスの打球フォームは、ラケットという面の向きのある道具を使って、さほど高くないネットを越して相手コートに入れなければならない、という条件のために動きの制限ができます。
その制限を苦しくないようにしていくことで流れるような美しいフォームができていきます。